はやわかり!3分でわかる歯科医師臨床研修制度
003 研修先の選び方
~あなたはどのような歯科医師になりたいですか?~
(2019.07.17)

選ぶ際の一番の基準にしてほしいのが、あなた自身が
「どんな歯科医師になりたいか」ということです。
まずはじめに、臨床研修施設の種類をご説明します。

1.大学病院
2.厚生労働省指定の病院もしくは診療所
[A]歯科大学
[B]医科大学
[C]医科病院・歯科病院
[D]歯科診療所
上記の内訳で単独型・管理型の施設が
全国に約300か所あります。
この他にも協力型施設として約2000の
歯科診療所が指定されています。
研修は単独型・管理型各施設が設定している
プログラムを選んで申し込みます。
協力型研修施設を選びたい場合は、
管理型研修施設を通じて応募することになります。
(※直接応募することはできません)

「通っている大学の病院なら、同級生も大勢行くから安心」
「先輩が行った病院なら良さそう」
「家賃がもったいないから、実家近くの診療所にしよう」
いろんな声が聞こえてきそうですね。
でも「どんな歯科医師になりたいか」
改めてこの基準で考えてみてください。
・実家の歯科医院を継いで、地域のニーズに応える。
・予防歯科に力をいれて、治療のいらない口腔環境づくりをしたい。
・口腔外科医として、大きな病院に勤務したい。
など専門性を磨くのもいいでしょう。
・高齢者の健康維持に貢献したい。
・小児を対象にした歯科医になりたい。
という希望もいいでしょう。
あなた自身が、どんな歯科医を目指すかを考えて、
・その夢を叶えるための経験が積める施設、
・その分野を得意としている施設
・その技術を教えてくれる指導者がいる施設
を選ぶことが大切です。
A大学病院がいいな
→じゃあ、A大学病院のどのプログラムにしようかな?
という選び方ではなく、例えば
予防歯科をやりたい
→予防歯科に力を入れている大学病院・病院・診療所は?
→指導してくれる担当者は誰?
→その中のどのプログラムがベストなの?
この順番で選んでほしいのです。

単に、卒業して、義務だからと1年間を
過ごすのではなく、その時期しかできない、
凝縮された濃い時間を過ごしてくださいね。
社会人1年生ともいえるこの時期は、
たくさんの質問がしやすく、先輩のワザを
間近で見られる貴重な時間です。
(そういったチャンスは年齢とともに減っていきますからね!)
「曇りなき眼(まなこ)で見定め、決める」ことが大切です。
↑某アニメの名ゼリフを借りました! ( *´艸`)
次回は、大学病院、病院、診療所といった各研修施設の
特徴について触れていきたいと思います。