はやわかり!3分でわかる歯科医師臨床研修制度

004 歯科医としてどんな仕事がしたい?で施設を選ぼう

(2019.08.03)

今回は歯科大学・医科大学・病院歯科・歯科診療所、それぞれの研修施設の特色についてのお話です。大切な進路を選ぶ前に、ぜひ頭に入れておいてくださいね。
 

まずは各研修施設の臨床研修医の受入数や設備数、主要業務やその先の進路を表にまとめました。

※注・この表の情報は一般的なもので、例外もあります。

 

臨床研修医の「募集定員」が1番多いのは歯科大学(各大学歯学部・歯学部大学の附属病院)。あなたの周りでも多くの先輩が選んでいると思います。一方、医科大学・病院歯科・歯科診療所の「募集定員」は、それぞれ1人~数人といったところでしょうか。「募集定員」と共に「臨床研修医専用ユニット数」は、やはり歯科大学が最も充実していると言えます。

表の中で特に注目していただきたいのが
「主要業務」の欄。

例えば「一般歯科疾患」なら、
歯科診療所が最も力を入れていますし、
がんなどの口腔外科領域の「入院オペ」は
医科大学や病院歯科などで
研修できる機会が豊富です。

「在宅診療」や「地域医療」の分野に
興味があるなら、歯科診療所や歯科大学の
協力型研修施設を選べば
実務に関わりやすいと思いますし、
「僻地、離島」といった地域で経験を積みたいなら、
そういった方面へ門戸を広げている研修施設を
ピンポイントで選ばないと、
チャンスを得られないかもしれません。

ちなみに「歯科大学」と「医科大学」は
共に「大学」という名称なので、似ているイメージですが、
医科大学は病院歯科の業務内容に近いです。
一般的な歯科疾患の他に

①顔の骨折など外傷の手術
②腫瘍手術
③周術期管理
④内科や外科疾患で入院している患者に対する診療

などの業務があります。

 

次に注目していただきたいのが、「研修後の進路」。

多くの人が、研修を行った施設にそのまま勤務しています。
つまり研修先は、その後の就職先という視点からも選ばないと、
自分の理想や手掛けたい分野に進むことができにくい、
遠回りになる可能性が高い、ということです。
なお、歯科大学で研修した研修医の約半数は歯科診療所へ
就職しています。

ただし、今回見ていただいた表は、一般的な分類のため、
研修先を選ぶ際には、必ず事前に見学して、
研修施設の実態を確認してください。

見学時にチェックすべきポイントは5つ。

1.実際に自分の理想・目標と重なる分野に
力を入れている研修施設かどうか。
力を入れているのは、保険診療? それとも自由診療?
口腔外科、矯正、訪問、小児、どんな患者が多いのか、など。

2.担当医として、何人くらいの患者を
担当させてもらえるのか?

担当させてもらえるとしたら、どの治療範囲までか、
補助的な役割が多いのか、見学しているのみなのか、等々、
歯科大学などでもこの部分は千差万別です。
研修歯科医師が実際に診察した人数などを
しっかりリサーチしましょう。

3.指導医はどんな人なのか、
指導体制はどのようなものなのか?


4.施設で研修を終えた歯科医師は、
その後実際にどこで働いているのか。


5.あなた自身、その施設でモチベーションが上がるのか、
心からそこで学びたい、役に立ちたいと思えるか。


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見学は緊張するかもしれませんが、
臆せず調べてきてくださいね。