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はやわかり!3分でわかる歯科医師臨床研修制度

007 常に進化する技術、自費診療・予防歯科編

歯科医院の処置室


まずは、「自費診療」について。

日本では、まだまだ保険内での診療がスタンダードですが、
実は、歯科診療を保険でカバーできる国は世界的にも珍しく、
逆に言えば、世界の標準は「自費診療」とも言えます。

インプラントや矯正をはじめ、
根管治療、クラウンブリッジ、歯冠補綴など
耐久性、審美性に優れた素材で口腔内環境を改善できる自費診療。
診療内容どんどん進化していくので、常に勉強が必要な分野であり、
その努力を厭わない歯科医師でないと、
やっていくのは難しいかもしれません。

口腔外科

そして歯を長持ちさせるための「予防歯科」。

まだ方法論が確立されていない分野のため
手探りでメニューを組んでいる医院も多いのが現状です。

そこで考えてほしいのは、
あなた自身が行いたい予防をイメージすること。
「歯をどれくらい持たせたい? 10年?それとも30年?」
「歯周病にかからないようにする?」etc.


目指すゴールを明確にすることで、結果を出すことができます。
将来のことなので予測しかできませんが、今できることとして、
しっかりとしたゴールのイメージを持ちましょう。

予防診療の流れとしては、

①歯の状態を検査
②診断 
③理想の口腔内状態と、

 現状とのギャップを埋めるための方法を考える。
④治療計画を立てる
⑤予防処置・治療スタート
⑥再評価(目標別到達度のチェック)

「PMTCをする・フッ素を塗る」
などは予防処置という手段であって、
目指すゴールの形ではありません。
そこは誤解のないようにしてくださいね。

求められている歯科医師像とは?
医師と患者

自費診療、予防歯科ともに、
技術を身に着けるなら、それを得意とする
研修先を選ぶ
ことが大切です。


技術はもちろん、自費診療と予防歯科は、
「費用が高い」というイメージが先行し、
拒否反応を示す患者も…。

また、長い期間が必要な予防歯科は

患者のモチベーションを保つ声掛けも重要です。
そういった、患者への説明や会話のワザも、
研修で見て、身につけてくださいね。

 

最後に、自費診療・予防歯科に携わる際は
患者にとって、患者の未来にとって、
ベストな口腔環境を提供するために
尽力する歯科医師になってくださいね。

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