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管理型と協力型を経験した臨床研修医のインタビュー 前編

JDCnaviブログでは、

2022年度から歯科医師臨床研修制度が変わり、

地域包括ケアシステムの一環を担う人材育成に向けての

研修が充実していくこと、

研修先の選択肢が広がることなどを、お話してきました。


まだ知らない人は、こちらをお読み下さい。




今回は、実際、管理型研修施設を選んで

研修している研修歯科医師にお話を伺いました。


もちろん、現行の歯科医師研修制度での研修ですが、

歯科大学病院で1年間研修することを選ぶ人が多い中、

「歯科大学病院での管理型研修+開業歯科医院での協力型施設研修」

という形で半年ずつ異なる研修先を選んだこと、

そこで得たものなどを伺いました。



*******


今回お話を伺ったのは、


鹿児島大学歯学部歯学科を卒業後、

東京医科歯科大学第二総合診療部で

半年間の研修を経たあと、

現在、神奈川県の

ベル歯科医院で研修をしている

小森彩加歯科医師。


「進路に悩んでいた高校3年の時、

80才を超えた祖父が、

食べ物を飲み込むことに

非常に苦労していたんですよね。

そんな姿を見て、

摂食嚥下に興味を持ち、

歯科医師を目指しました」

と話します。



大学病院だけでなく、

開業歯科医院の現場もしっかり見ておきたかったと

いう小森歯科医師。

ベル歯科医院での研修も選んだ理由は、


「臨床研修の制度がしっかりとしていて、

半年間でも多くのことが学べると思いました。

事前見学の際、対応をしてくださった先輩歯科医師が

すごくハキハキしていて素敵だったのと、

歯科医院特有の消毒薬のにおいがなかったのも印象的でした」


と当時を振り返ります。



歯科大学病院と、開業歯科医院、

それぞれの研修について伺うと、


大学病院は、

「やはり同期が30~40人いて、心強かったですね。

憧れていた場所で研修できることはやはりうれしかったですし。

それぞれの症例を、まんべんなく経験できるチャンスがあって、

とても勉強になりました。

ただ、『研修医のために割り当てられた患者様を担当する』と

いう感じで、心のどこかで、困ったら上の先生が何とかしてくれる、

と甘えた考えをしていた点があったかもしれません」。


ベル歯科医院に来てからは、

「ここは担当医制で、研修医にも患者様が割り振られ、

診断、治療計画、治療を行います。

担当医として患者様が割り振られることにより、

治療に対してより責任感を持つようになったと思います」。


また、


「衛生士さんや技工士さんとの連携も勉強になります。

患者様との事前ヒアリングや雑談の中から

痛いところや疑問などを聞いておいてくれるので、

診察にスムーズにはいれます。本当に助かりますね」。


スタッフとの連携の大切さも、ひしひしと感じているとのこと。


ちなみにインタビュー当日の担当患者は9人。

空いている時間は、模型で形成の練習や

患者へ渡す資料作り、アシストなどで

一日があっという間に過ぎるそう。


「結構ハードです。でも、充実しています!

同期の研修医もいますし、先輩も優しいです。

患者さん、どんどん回すよ!と頼りにされると

頑張っちゃいます!」。






ベル歯科医院では、院内での研修もさまざまあり、

毎週金曜日は「ドクター研修」を実施。

院長や他のドクターの前で治療をして、

アドバイスや指導をもらいます。



「私は充填のケースをやりました。

『そこの場所を削る理由は?』など

院長から質問を受けながら治療をするのですが、

本当に緊張しました!


治療だけでなく、診療姿勢や器具の持ち方から

アドバイスをいただきました。

どうしても手元にばかり集中してしまうので、

指摘していただけて良かったです

ちなみに、時間がかかったけど、

キレイにできたと思います!

言われたことを実践していくと、

本当に身になりますね」。



*******


大学病院から歯科開業医院での研修へ移り、

担当患者を受け持つことで、


「患者様にとっては、ベテランだろうと、

研修医だろうと関係ない、

それを改めて実感し、気持ちを切り替えられた

ことがよかった」


と話してくれた小森歯科医師。



次回は、嚥下外来に見学に行った際のお話などをお届けします。


それまでに体験した現場とは異なるシーンが多く、

今後の進路もイメージできたとのこと。


お楽しみに♪


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