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管理型と協力型を経験した臨床研修医のインタビュー 後編

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※2022年度からの歯科医師臨床研修制度改正については

 こちらをお読み下さい。



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今回は、前回に引き続き、複数の研修先を選んで研修している

小森彩加研修歯科医師のインタビュー第2弾、


「おにぎり1個、何カロリー?」編をお送りいたします。


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小森歯科医師は、

鹿児島大学歯学部歯学科を卒業し、

東京医科歯科大学第二総合診療部で半年間の研修を経たあと、

現在、神奈川県のベル歯科医院で研修を受けています。


小森歯科医師は摂食嚥下に興味があり、

歯科医師を目指したとのこと。


数日前、近隣の総合病院の、嚥下外来科を見学する機会があり、

「これまでの診察とは全く違いました!」と話す小森歯科医師。


そこは、患者のほとんどが70代~90代で、

家族や施設の方に付き添われて来院する方ばかり。


患者に食事をしてもらい、

鼻から通したカメラで、飲み込みの様子などを確認。


「舌の動きが悪いようだったら、

舌の筋力アップのトレーニングをしていました。

歯が残っているか、入れ歯を使っているかでも、

指導が異なりました。


ごはんがいいのか、それともおかゆがいいのか、

体重が減ってきている方には、もっとカロリーを摂りましょう、

などの食事指導もしていました」


と話します。


「先生に、『おにぎり1個何カロリーか知ってる?』

聞かれたのですが、答えられなくて…。

指導するなら、栄養についての知識もなくてはと痛感しました。

テキストを買って、栄養士の勉強もしようと思います!」。


また、


「先生が『よろしく』と言いながら、患者様と握手を

していたんですが、

握手することで筋力を把握していたそうです」


と、

「むし歯を治療する」知識や技術とは、

全く異なるスキルが必要とされる現場に、

驚いたと話す小森歯科医師。


「本当に貴重な体験ができました!」


と話してくれました。


今後は、大学でさらに摂食嚥下についての勉強を重ね、

いずれは訪問専門の歯科医師になりたい、

と話してくれました。


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小森歯科医師が、インタビューの中で一番目を輝かせて

話してくれたのが、

この嚥下外来科見学の話でした。


2022年の歯科医師臨床研修制度の改正では、

こういった現場に立てる機会が増えるので、

むし歯治療以外の歯科医師の様々な役割や可能性を

見ることができると思います。


積極的に情報収集をして、

チャンスを活かしてくださいね。


ちょっとここでインタビューこぼれ話を。



「患者への対応もソフトで感じがいいし、説明も上手」と

ベル歯科医院の院長のお墨付きをもらう小森歯科医師。

学生時代は、アパレルショップでアルバイトをしていたとのこと。




「やはり、そういった接客経験が診察の場でも

活かされているんだろうね」と院長談。


また、学生時代、大学歯学部の水泳部創設にも

奔走したとのこと。

その前向きさや、現状打破の姿勢が、

研修先や今後の仕事をつかみに行く積極性に

つながっているのだと感じました。


学生の皆さんが今やっている、アルバイトや部活動、

そこでの経験やチャレンジが、

今後の色々なシーンで活きていくのでしょうね!


最後までお読みいただきましてありがとうございました。



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