研修先・就職先選びについての質問をいただきました!
今回は、読者の皆様からいただいた、
歯科医師臨床研修の研修先探しや就職活動についての質問に
お答えしたいと思います。
答えてくださったのは、
神奈川県ベル歯科医院に勤務している冨山 真理歯科医師。
徳島大学を卒業後、東京医科歯科大学で研修、協力型でベル歯科医院でも研修を受けました。現在は、ベル歯科医院に勤務しています。
どのようにして選んだのかお知らせします!
Q1.歯科医師臨床研修の研修先のリサーチはいつからはじめましたか?
研修先を調べたのは大学5年生ぐらいからでした。
徳島大学に通っていたのですが、
東京に出てきたかったので、東京都内で探し、
研修内容や待遇、研修後の進路、試験内容などを調べました。
実は、そのときは個人の病院を研修先に選ぶという選択肢を知らず、
歯学部の大学病院、口腔外科の病院の中から探しました。
Q2.研修先のマッチング対策など教えてください。
色々リサーチした結果、第一志望に東京医科歯科大学を選びました。
試験内容に、小論文や、歯型彫刻(立方体から歯を削りだす実技的な試験)があると知り、
6年生になる頃から大学の歯科技工士さんに指導していただき、
必死に練習しました。
また、大学の一つ上の先輩に東京医科歯科大学で研修された方がいたので、
その人からもアドバイスをいただきました。
協力型でベル歯科医院の研修を受けたのも、きっかけは先輩がこちらで研修をしていたからです。なかなか個人の開業医の情報が得られなかったので、先輩の体験談は貴重な情報源でした。
Q3.研修先選び、就職先選びで用意するもの、やっておくこと
とにかく情報収集を!
ネットでの情報収集をはじめ、
先輩から話を聞いたり、実際に見学に行ったり。
協力型を選ぶ際は開業医4~5院見学しました。
(今はコロナウィルス感染症の影響もあって、難しいかな??)
Q4.面接時の服装や髪型について
一般的なスーツを買いました。
証明写真は普通の写真屋さんで用意し、
髪はみんな黒くしていましたね。
私は当時からシンプルなポニーテールをしてました。
Q5.管理型研修施設での面接でどんなアピールをしましたか?
研修先選びの時点では、研修後、当時は大学院に戻るつもりだったので、
補綴系、入れ歯、かぶせものなどを学びたくて、そういう大学院を希望している旨をアピールしました。
また私自身が矯正経験があるので、
そこにも興味があることなどを話しました。
また、大学1年~5年までソフトテニス部にいたので、
部活の話などもしました。
Q6.臨床研修が終了したあとの就職先はどのように選ぶ?
私は、協力型の研修で協力型臨床研修施設だったベル歯科医院にお世話になり、そのまま就職しました。
でも、実はほかの歯科医院で働く予定で、仲間とサヨナラ旅行とかしていたんです(笑)。
旅行から帰ってきて、やっぱりここで働きたいと思い、
院長にお願いしました。
何というか、実際に診療所で診療して
研修期間の半年が、ものすごく「濃かった」んですよね。
患者さんを担当するチャンスも多かったですし、
予防プログラムなどをとても勉強になりました。
研修の時に大学病院で診ていた患者さんは、
「研修医が診るということを知っていて来院する患者さん」という印象で、
ちょっと壁を感じたんですよね。
ベル歯科医院では、研修医かどうかなんて
患者さんには関係はありませんからね。
ご指摘をいただくこともありましたが、
それも含めてとても勉強になりました。
患者さんの期待に応えたいという気持ちもムクムクわきましたし。
Q7.研修先や就職先がブラックかどうか見極めるポイントはどこですか?
実際に研修している先輩、勤めている先輩がいたら、
ぜひ話を聞いてください。
ただ、その人だけの印象や噂をうのみにするのも良くないですね。
理念や設備、待遇などもしっかり調べるのはもちろんですが、
見学に行って、職場の雰囲気を自分がどう感じるかが大切だと思います。
私は協力型の研修施設を探すときは4~5院、
ベル歯科医院に残るか考えたときも2院くらい見学しました。
実際に行くと、ここはウエルカムな感じだな、とか、
なんだか冷たい印象だななど肌で感じられました。
Q8.学生に向けてのアドバイスをお願いします。
自分自身が、研修先、就職先を選ぶ際は視野になかったのですが、
女性が長く働き続けたいなら、
やはり妊娠・出産した後、復帰した人がいる前例がある医院がいいと思います。
前例がないにしても、そういう風に切り拓いていく土壌があるところですね。
もちろん、権利を主張するばかりではダメですが。
訪問歯科や非常勤での働き方を選ぶ友人もいます。
どういう風に働き続けたいか、も視野に入れて見学するといいと思います。
★★★★★
質問をお寄せくださった皆さん、質問にお答えいただいた冨山歯科医師、
ありがとうございました。
「●●について聞きたい」などのリクエストがありましたら、
ぜひお寄せください。
冨山先生のインタビューはこちら
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