医療法人社団 武内歯科医院(神奈川県綾瀬市)HP
武内博朗理事長のインタビューをお届けします。
武内理事長は、平成30年度 第48回(公社)日本口腔インプラント学会学術大会で「優秀研究発表賞」を受賞。
臨床歯科医師としてだけでなく、研究者としても活躍しています。
今号は、その研究論文についてのお話をお届けしますね。
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日本口腔インプラント学会学術大会で「優秀研究発表賞」
今回、武内理事長が(公社)日本口腔インプラント学会学術大会で、
優秀研究発表賞を受賞した研究は、
「歯科インプラントによる咀嚼機能回復と
保健指導の組み合わせは体組成と代謝マーカーに影響する」。
これはインプラントを補綴した19名について、補綴前、補綴後の咀嚼や体組成などについての数値を細かく取ったもの。食事指導なども行い、19名の体組成の変化には目を見張るものがありました。
「インプラントや入れ歯を、私たち歯科医師は『補綴するのみ』で、
残念ながら咀嚼機能の評価をしてこなかったのが現状です。
これまで、補綴前・後について数値化したデータがなかったので、
今回データを蓄積し、論文として発表しました」と武内理事長は話します。
最終目標は『健康づくり』
「しかし、補綴によって咀嚼機能を回復することは『目的』ではなく、
患者様の栄養状態を改善し、代謝性障害を改善して、
『健康づくりを行うための手段』にすぎません。
補綴して機能回復した時が、生活習慣病の重症化予防と健康増進の始まりなのです。
歯を失った人は、たんぱく質、ビタミン、食物繊維、ミネラルなど
あらゆる栄養素の摂取量が低下しがちです。
一方で、糖質偏重食といって炭水化物が増加する傾向があります。
せっかくインプラント補綴をしたにもかかわらず、ラーメンばかり食べていては健康になれませんからね。
こうした食習慣は続きがちな為に保健指導を行って、体組成計や代謝を改善させ、
健康づくりにつなげることが大切です」。
武内歯科医院には、体水分量やたんぱく質量、ミネラル量、体脂肪量ほか筋肉量、BMI値をはかる体組成計(INBODY)を設置。
老化物質とも言われる、AGEs(最終糖化産物)をはかる機材も導入し、
さらなる健康づくりに向けての保健指導の充実を図るそうです。
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お話を伺って、私自身、改めて咀嚼することの意味と、
自身の食生活を振り返りました。
(炭水化物、大好きなんです。
でも、バランスよく摂取するよう気を付けます)
歯科医師の方より、全身の健康についてのお話を伺えたことは、
貴重な気づきの機会でした。
次回は、武内理事長の経歴や歯学部学生の皆さんへのアドバイスなどをお届けします。
最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
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