今回は、医療法人社団 武内歯科医院の武内博朗理事長の
インタビュー・最終回「歯科医師のミッションとは」をお届けします。
歯科医師のミッションは 『生活習慣病の発症予防・重症化予防、そして老化予防』であると、私は考えています
「医師法の第一章、総則の第一条に、
『医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、
もつて国民の健康な生活を確保するものとする。』とあります。
同じく、歯科医師法の第一章、総則の第一条には、
『歯科医師は、歯科医療及び保健指導を掌ることによつて、
公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。』
とあります。つまり、歯科医師も『保健指導』をしなければならないんですね」
と武内理事長。
「例えば、奥歯を失ったままでの、糖尿病の治療は非常に困難です。
薬を飲んだり、指導を受けても、咀嚼能力がないと、やわらかいものを食べがちで、それらは高糖質のものが多い。
補綴して、咀嚼機能が良くなって、保健指導をして、体型や体組成が良くなる、そこまでの一連の流れを『補綴医療』として歯科医師が数値目標設定しなければならないと思います」。
体組成計(INBODY)やAGEs(最終糖化産物)をはかる機材も導入し、
保健指導にも力を入れる武内理事長。
日本人女性の「細い=スタイルがいい」と考える傾向に警鐘を鳴らします
「骸骨のように細いアイドルがもてはやされるのは日本と韓国くらいです。
骨格筋量、骨量が少なく、エネルギー代謝も低く、いずれ代謝にも支障をきたし、フレイルにつながります。
自分はデブだと誤解している若い女性が本当に多いですね。
一般には、オリンピックのバレーボール選手くらいの体型が望ましいと考えられています」。
最後に歯科医師を目指す学生の皆さんにメッセージをいただきました。
「歯が痛くなってから歯科医に来るのでは、脳梗塞で倒れてから医者にかかるのと同じくらい、遅すぎることだと思います。
歯科には、今後検査の普及が何より大切です。咀嚼機能検査、舌圧検査、う蝕・歯周病菌のなどの検査により、噛めない状態や、近い将来の嚥下機能低下、う蝕や歯周病を発症する前のリスクが判ります。
これらを知ることで“未病段階“を知り発症を防ぐための対策(リスク低減治療)を実施して行くことが可能になります。
歯科の検査が、血圧測定の様によく知られた検査になってほしいですし、
そういった社会の仕組みづくりを、今後さらに進めていかなければならないですね。
これからの皆さんのご活躍に期待しています」。
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武内理事長のところにはAGEs;最終糖化産物測定機があります。
体に入るブドウ糖量により糖化された身体の状態を知ることができ、
生活習慣の総合的な状態を知ることができます。
私マイ子の数値もはかっていただいたのですが、
結果は!なんど!同年代100人中、3位という好成績でした!!
美容体重には程遠い体重なのですが。
健康にとっては、良いということなのでしょうか。
自信を持って、家路につきました。
インタビューで、
「う蝕は、遊離糖の摂取量が総摂取カロリーの5%以上になるとおこりやすい。
これは将来、う蝕だけではなく、糖質代謝にも影響が出てくる可能性が非常に高い」と教えていただいたきました。
歯だけではなく、全身の健康との関わりを、知らされていない方もまだまだ多いと思います。そういった知識が常識として広まってほしいですね。
武内理事長、お忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました。
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