―浸潤麻酔の成功は、患者の信頼を得る第一歩―
タイトルを見て、「えっ、ソレ?」と思った方もいるかもしれません。
生活歯や歯周組織への処置、口腔外科手術に欠かせない「浸潤麻酔」。
実はこれが、最初にして、最大の関門ともいえます。
浸潤麻酔を上手くできれば
その後の診療もスムーズに進み、
患者の信頼を得ることができます。
逆に、うまく出来なかったら…。
患者は痛みに敏感で、
診察台の上では痛くないかを全身をセンサーにして探っています。
痛みや不快感があると「この先生、大丈夫?」と不信感が高まり、
その後の治療がスムーズにいかなくなる恐れも。
「私自身の経験もそうですが、
研修医たちも浸潤麻酔が上手くなると自信もつき、
患者への説明や声掛けも堂々とし、
その他の技術もメキメキと上達し始めます。
やはり、浸潤麻酔のマスターが、力をつける一歩目と言えますね」
とベル歯科医院・鈴木彰院長は話します。
浸潤麻酔の重要性、なんとなく分かっていただけたでしょうか?
ところで質問です。
1、浸潤麻酔、あなたは一日何回打ってますか?
―●回
2、あなたは、浸潤麻酔の技術に自信ありますか?
―Yes or No
3、あなたは、浸潤麻酔の技術の自信をつけたいですか?
―Yes or No
3つ目の質問にYesと答えた方、この先もお付き合いくださいね。
Noとお答えの方は、またいつかお会いしましょう(笑)
さて、浸潤麻酔で困ったケースとして、
麻酔が効くときもあるし、効かないときもある
麻酔自体が痛いといわれる
薬液が届いていない
刺入点から漏れる
薬液量の不足
薬剤との相性が悪い
炎症部位への刺入
などが挙げられます。
これらを避けるためには、
① 電動麻酔器を使うこと
② 3つの刺入点を使い分けて麻酔をすること
この2つを行うことによって、
ほとんどのケースの麻酔を効かせることができます。
次週は、具体的な麻酔の方法に触れていきます。
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