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【仲井教授③】日本を子どものむし歯が少ない国ナンバーワンに

更新日:2020年8月25日

長く研究や臨床を続け、第一線で活躍している仲井教授にモチベーションを保つ方法を伺いました。

ワシントン大学小児歯科の診療スタッフと

ホームページアドレス(URL)https://researchmap.jp/snowpicture12

「世界にはスゴイ先生がたくさんいらっしゃいます。

ああいう先生になりたい』という高い目標が常にあるので、

飽きることも、モチベーションが下がることもないですね。

師である、ピーター・ミルグロム先生に会ったときに、

バージョンアップした自分を見せたいんです。

国際学会でお会いする機会があるのですが、

こんなことをしたい、こう考えている、

そのために現在何をしているか、ということを

しっかり伝えられるようにしておきたいですね。

会う価値ないって思われたらイヤですもん!」。

今後の目標について伺うと、

「ズバリ、

『日本を子どものむし歯が少ない国ナンバーワン』にしたいですね!

産婦人科で妊娠と診断されたら、

早く歯医者に行ってむし歯菌の検査をしてもらわなくっちゃ』と

当たり前に考えてもらえる世の中にしたいですね。


生まれる前からお腹の子どものむし歯のリスクを無くしたいです。

自分の目の黒いうちに、

フィンランドを追い越したい!!」

最後に、学生や研修医、

若い歯科医師の皆さんへのメッセージを伺いました。

ぜひ、心のノートに書き留めてくださいね。

「今、学校で学んでいることなんて、

5年もたったら古い情報になってしまいます。

学校は、勉強のやり方を勉強する場所です。

プロは、ライセンスを取ったあとに、

自分自身で古い知識を

新しい知識に入れ替えていかないとダメ。

そして、色々な情報が入ってくる中

本当に正しいのかどうかを見極めることが大切です。

今学んでいることも、実は、

科学的根拠が乏しいものも多い。

日本で常識だと考えられていることが、

海外ではそうではない場合もあります。

正しく選別して、患者さんに届けてください」。



たくさんのお話を伺い、あっという間のインタビュー時間でした。仲井教授、お忙しい中ありがとうございました。

ミクロネシアで歯科プロジェクト

色々な情報が入ってくる中

本当に正しいのかどうかを見極めることが大切」という言葉がとても印象に残りました。

仲井教授が、静岡県立大学 短期大学部の学生部長として尽力した入試改革に話題がおよび、2021年に実施される共通テストの英語の試験に民間の英語試験を取り入れる話が出たのですが(ご存じの通り、民間英語試験の導入は見送られています)、



多くの大学や同じ大学の他学部すべてが導入することを公表していく中、

仲井教授は「短期大学部では導入しない」ことを決めました。

うちだけが他学部・他大学と異なる決断をしていいのか、

事の重大さを思うたびにしばらく手が震えました

しかし、入試のあり方は受験生の人生に大きく影響します

やはり、経済的に難しい子、田舎に住んでいる子、

会場が近くにない子など、

民間英語試験を受ける機会に不公平な格差がある

という問題点は当初からすでにわかっていたことなので、

民間試験の導入なんて考えられませんでした。

結果、その決断でよかったんですけどね」。

周りがやっているからやろう、ではなく、

判断材料を自分でしっかり集めて、

自分で判断する、その姿勢が様々なところに

顕れていらっしゃるんだなあと思いました。

私も日々、見習いたいと思います。

ちなみに、仲井教授のリフレッシュ方法は、宝塚の観劇とのこと。

岡山にいた頃は「試験が終わったら観に行こう!」と

自分へのご褒美にしていたとか。

現在は、ちょっと遠くなってしまったので、外国のドラマ鑑賞(医療系)で息抜きしているそう。



「ヒアリングを鍛えることも兼ねて観ています」とのこと。

さすがです!



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