こんにちは! JDC naviブログ担当のマイ子です。
今週も、歯学部学生の皆さん、
臨床研修医の皆さんに役立つ情報をお届けいたします!
さて、今回から3号にわたって、
医療法人社団 健歯会 東小金井歯科院長 岩田健男歯科医師のインタビュー記事を
お送りいたします。
(同院HPはコチラ https://www.higashikoganei-shika.com/)
ーーーーーーーーーーーーーー ①最先端の歯科医療を学ぶ―「1978年、いざアメリカへ」 ②「卒業後5年が勝負!」―卒後研修施設「DHA」を創ったワケ ③「歯科ほど良い仕事はない」―東京で一番ひなびた駅に開業して36年 の3号を予定しています。 ーーーーーーーーーーーーーー
まずは、岩田歯科医師のご紹介から。
1950年京都府生まれ、現在70歳。 1976年に大阪歯科大学を卒業後、 1978年米国州立インディアナ大学歯学部大学院補綴科に入学。
1984年に東京都小金井市に、東小金井歯科を開業。
その後、デンタルヘルスアソシエート代表、
岩田オッセオインテグレーション研究所主宰、明海大学歯学部臨床教授など、
広範囲にわたり活躍、現在に至ります。
執筆活動にも力をいれ、
(デンタルダイヤモンド社)
(クインテッセンス出版)
など10冊の著書と約20編の論文を発表。
地域医療を支える開業医としても、
後進を育成する教育者としても
エネルギッシュに活動しています。
今回は、
①最先端の歯科医療を学ぶ
―「1978年、いざアメリカへ」編をお届けします。
現在ほど留学への門戸が開かれていなかった1970年代、
留学のチャンスを掴んだいきさつと、
その経験から得たものなどを伺いました。
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1976年に大阪歯科大学を卒業した岩田歯科医師。
岩田歯科医師(以下(岩)):卒業と同時に、東京の渋谷にあった、
保母須弥也先生が主宰しておられた『国際デンタルアカデミー』に
全日制研修生として2年間在籍し、講習と臨床を手ほどきして頂きました。
その間の功績を認められ『保母奨学金』を頂戴しましたので、
これを糧に米国留学を決意しました
と当時を振り返ります。
1978年に米国インディアナ大学の歯学部大学院補綴科に入学。 同大学を選んだ理由は、 (岩):インディアナ大学は、当時世界で一番と言っていいほどの歯科大学で、 補綴学のJohnston教授、歯科材料学のPhillips教授、 歯周病学のO'Leary教授をはじめ、 全米で使われていた教科書を執筆するようなトップレベルの 教授がたくさんいらしたんです。 勉強するなら、ぜひこの大学で、と希望しました
と話します。 留学生活について (岩):ひと言で言わせてもらえば、『とにかくハード』でした。 ウイークデイは朝8時に登校し、8時30分から12時まで歯科材料学科教授、 補綴科教授、顎顔面補綴科教授、歯周病学科教授、保存学科教授らを 交えた文献レビューとディスカッション形式の討論授業、 13時から17時まで実際に患者を治療して、 決められた診療の必要単位をこなさねばなりません。 そして、17時以降は図書館に通い、明日の討論授業の準備をすると同時に、 患者の補綴物製作のための技工作業をせねばなりません。 したがって、たいてい帰宅は午前様で、
睡眠時間は3~5時間でした。 3年目からは博士論文のための実験と論文作成が加わりますので、 寝ている暇がない生活を強いられます。 米国の大学院はまさに修羅場でした 3年間の研鑽を経て、臨床系の博士号である Master of Science in Dentistry(通称MSD)を授与されました。 また、大学院補綴科の年間最優秀学生1名に与えられる 「John F Johnston Scholarship」も受賞しました。 (岩田歯科医師いかに優秀かが、この2つからもよく分かりますね!!) 現在の歯科学生、臨床研修医について感じることを伺うと、 (岩):歯科治療は『小外科』の連続です。 外科は技術がないとダメ。 私が学生の時は、学生でありながら、多くの患者を診ました。 でも、今は縛りや制約があるので 学生が診られる患者数は本当に本当に少ない。 そのため、卒業して国家試験に受かっても、 手が動かない人、患者に話せない人も多いです。
卒業後、5年が勝負です。最初の5年間で技術を身に着けたら、
将来10倍、20倍稼げるようになります。
プロになるために技術を磨いてください。
良い経験を積み重ねるべく、高等教育を受けてください
と熱いエールを送ってくれました
そんな思いから、
1999年に卒後研修機関デンタルヘルス アソシエート(DHA)を開設。
どのような施設なのかなどは、また次回にお届けしたいと思います。
私マイ子は、今回の企画で、初めて岩田歯科医師にお会いしました。
事前に拝見していた偉大な経歴に、実は緊張していた私ですが、
目をキラキラさせ、穏やかな話し方をされる岩田歯科医師のおかげで、
緊張が和らぎました。
医院にも、DHAにもたくさんの人が集まるのは
岩田歯科医師のお人柄ゆえでしょうね。
東小金井歯科の院内は、さまざまなホッとできる要素があるのですが、
それはまた次号以降で(*´艸`*)
②「卒業後5年が勝負!」―卒後研修施設「DHA」を創ったワケ
③「歯科ほど良い仕事はない」―東京で一番ひなびた駅に開業して36年
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