今回も、歯科医師臨床研修施設のひとつである
ベル歯科医院(神奈川県)の鈴木彰院長のインタビューをお届けします。
ユニット15台、歯科用CT、CO2レーザー、マイクロスコープなどの最新設備も整った、
スタッフ数55名の大所帯の歯科医院です。
臨床研修医の受け入れ人数や、設備などの情報は、
各種ホームページなどで閲覧できますが、
指導者の本音を知ることができるのは、
なかなか貴重な機会ではないでしょうか。
Q.臨床研修医に期待すること、心構えとして持っていて欲しいことは?
―A.継続する意思が大切。一つひとつの仕事を確実に行っていって身に着けた技術は、崩れることはない <鈴木院長>
心に留めておいてほしいのは、 1、目標を持つこと
2、現在の自分の状況を把握すること(何ができて、何ができない、など)
3、そのギャップを埋めていく方法論を確立し、
目標達成までのステップを具体的にして、作業を進められること
4、そして、基本的なスキルアップのやり方を身に着けて、
ペースを崩さず進めること。 残念ながら、臨床研修で行うことは、非常に地味で、
飛躍的な成果は得られません。
一歩一歩を確実に進む地道さと忍耐力、継続する意思が必要です。 声を大にして言いたいのですが、
一つひとつの仕事を確実に行っていって身に着けた技術は、
崩れることはありません。 反対に、ところどころつまみ食いをして
要領よく結果を出そうとしたやり方をすると、
落とし穴にはまったり、事故を起こすことも。
新しい技術を覚えるときに、多くの努力が必要となります。
Q.スキルアップのコツって、何でしょう?
―A.相性の良いメンバーと一緒に学ぶことが理想的 <鈴木院長>
当院では、指導医である私と大澤歯科医師の指導を軸に、
日常の業務の細かい部分は、2~5年目の歯科医師が教えています。
研修医にとって、話しやすい先輩歯科医師や同期生がいることは、
気持ちの支えになりますし、
2~5年後の自分をイメージしやすいようです。
2~5年目の歯科医師にとっても、
後輩に教えることがさらなる学びとなり、
知識と技術の定着につながっています。
Q.ズバリ、欲しい臨床研修医像は?
―A.何といっても「共感してくれる人」 <鈴木院長>そうですね、何といっても、
「ここまでに話した当院の研修医像に共感してくれる人」で
あることが一つ、そして「しっかりやろうという決意ができる人」。
また、「社会で役立つ歯科医になることを実現したいと思っている人」
であることを重視します。 自分の自己実現ももちろん大切ですが、
医療関係者は、社会のために貢献することを求められますからね。
Q. 評価している研修医は?
―A.ぜひ目で確かめてください(笑) <鈴木院長>
個人名は、なかなか挙げにくいのですが…(笑)。
手先が器用で、読解力がある人、
こういった要素は評価すべきところではありますが、
実は重要なのは、そこではありません。 できないことをできるようになるまで投げ出さずに続けられる人は、
やはり上達もしますし、患者からの信頼も厚いですね。 これまでお答えしたことと重複してしまうかもしれませんが、
どのような状況でも自分で課題を超えていく力をもった歯科医師、
目先の近道を取らず、一つ一つ自力で掴んでいく人、
こういう人はやはり残っていきますし、しっかりと力を付けていますね。 5年プログラムを終えて、
そのまま当院で勤務している歯科医師もいるので、
ぜひ会いに来て、目で確かめてください(笑)。
終始、真摯にお話ししてくださった鈴木院長。
「歯科医師が把握していても、
患者は自分の口の中のことを意外に知りません。
その隔たりは、非常に大きいですね。若い人たちには、
その隔たりを埋める歯科医師になって欲しいですし、
それを求められる時代になっていくと思います」とも話してくれました。 同院は、「説明が丁寧で分かりやすく、安心できる」と
地域で評判とのこと。
歯科医師、衛生士、スタッフの皆さんに、
院長のその思いが伝わり、しっかり指導されているゆえなのでしょうね。
ちなみに、鈴木院長の趣味は「自転車」と「旅」だそうです。
自転車で47都道府県を走破したとのこと!
あなたの出身地のことも、知っているかもしれませんよ。 各地で撮影した写真で作ったポストカードは、
患者さんにも人気だそうです。
さらにベル歯科医院について知りたい方は、コチラをご覧ください。
https://www.jdc-navi.com/facilities/facilityDetail.jsp?id=2
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インタビューはここまで!
前編のインタビューはこんな内容になっています。
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前編のインタビュー内容(目次)
Q.なぜ歯科医師臨床研修施設にしたのですか?
Q.どんな研修医を育てたいですか?
Q.研修カリキュラムの特色などを教えてください。
是非ご覧ください
前編はこちらから
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